この記事では「事業計画の概要」の書き方をお伝えします。
事業計画は自社が成功するまでのストーリーです。
社長が頭の中で描いている事業のアイデアや構想を100~150文字程度のストーリーにしてみましょう。
まずは、以下の例文を見て、書き方をイメージをしてください。
目次
【ものづくり補助金】事業計画の概要をかんたんに書く
事業計画の概要(100字程度)の例文
『取引先から医療用ロボット部品の加工依頼が来ているが、研磨工程がボトルネックのため納期に対応できない。そこで、鏡面加工が可能な超精密研削盤を導入し、生産プロセスの改善を行う。これにより、取引先のニーズに応えることで、受注拡大を図っていく。』
この例文は、製造業における一般的な事業計画の書き方です。
ものづくり補助金の公募要領に書かれている「革新的な生産プロセスの改善」のパターンになります。
では例文を分解して「事業計画の概要」を作るうえで必要となる素材をお伝えします。
必要素材は3つです。
必要な素材がわかれば、自社の状況にも当てはめて文章を作ってみましょう。
事業計画の概要に必要な素材
①課題と背景
ひとつ目の素材は、自社がいま直面している課題です。
売上や利益を増やすために解決しなければいけない課題です。
おおきくは、納期、コスト、品質の3つのどれかが課題になると思います。
上記の例でいくと、「研磨工程がボトルネックになっていて納期に対応できない」です。
課題が発生することになった背景も必要です。
自社が事業に取り組むことになった原因やきっかけです。
上記の例文でいうと、「取引先から医療用ロボット部品の加工依頼が来ている」です。
この課題と背景を、自社の状況を思い描きながら、書き出していきましょう。
自社の課題と背景『 』
②課題の解決策
ふたつ目は、課題を解決するための方法です。
具体的には、納期、コスト、品質のどれかの課題を解決するために必要な機能を備えた設備の導入になります。
上記の例文でいうと、「鏡面加工が可能な超精密研削盤を導入し、生産プロセスの改善を行う」です。
自社の課題の解決策『 』
③解決後の展開
3つめは、今後の展開です。
課題を解決して得た成果があれば、自社がどうなるか、何をすることができるか、など今後の展開を書きます。
例文では「取引先のニーズに応えることで、受注の拡大を図っていく」にあたります。
自社の今後の展開『 』
【ものづくり補助金】「事業計画の概要」の書き方まとめ
では、①~③の内容を繋げて整理し、自社が成功するまでのストーリーを作っていきましょう。
この成功ストーリーを100~150文字でまとめたものが事業計画の概要です。
再度、事業計画の概要の例文を示します。
『①取引先から医療用ロボット部品の加工依頼が来ているが、研磨工程がボトルネックのため納期に対応できない。そこで、②鏡面加工が可能な超精密研削盤を導入し、生産プロセスの改善を行う。これにより、③取引先のニーズに応えることで、受注拡大を図っていく』
例文を参照しながら、自分で考えた①~③の文章を繋げて事業計画の概要としてまとめてみましょう。
事業計画の概要(自社の成功までのストーリー)『 』
この事業計画の概要が、この後に具体的に記載していく申請書の完成イメージとなります。
この完成イメージを常に持って申請書を書くと、ブレのない筋の通った申請書を作りあげることができます。