IT導入補助金が3分でわかる

IT導入補助金が3分でわかる

2021年5月1日
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【IT導入補助金2021】が3分でわかる

紙の売上伝票がなくなって出納長への記入ができない!
電卓を使った店舗の売上集計で間違いが多い。

アナログでおこなう作業には紛失やミスはつきものです。

しかし、ITを活用して人の手を介在させず自動化すれば、そんなお悩みが解決するかもしれません。

ITツールを活用したい!
そういったときの大きな味方になるのがIT導入補助金です。

IT導入補助金とは

IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者の課題やニーズに合ったITツールの導入を支援する補助金です。

売上アップ、コストの削減、顧客満足の向上、効率化など企業がかかえる様々な課題に対応したITツールがIT導入補助金では対象になっています。

ITツールを導入したいと思えば、想定するほぼすべての事例で対象になるでしょう。

IT導入補助金はいくらもらえる?

IT導入補助金は、最大で450万円もらえます。
補助率は2/3以内です。

つまり、675万円のITツールを導入すれば、の450万円がもらえます。

この最大の金額と補助率が適応されるのは、ポストコロナの状況に対応したビジネスモデルに転換する事業(低感染リスク型ビジネス枠:C類型・D類型)を実施する場合です。

通常枠(A類型・B類型)は、最大450万円、補助率1/2以内です。

IT導入補助金がもらえるのはどんな人?

中小企業・小規模企業であれば、ほぼすべての業種・業態が補助金の対象となります。

個人事業主・フリーランスでも活用できます。

対象外となる事業者は、風俗営業関係、宗教法人、暴力団関係などです。

大企業の子会社である場合も、対象外となる可能性があります。
大企業である親会社が、発行済株式の3分の2以上を所有しているケースなどです。

このような中小企業は、みなし大企業といわれます。

IT導入補助金の対象となる企業について

IT導入補助金に申請したい。どうすれば?

1.自社の課題を把握する

自社がITツールを使って解決すべき課題を把握します。

たとえば、次のような課題です。
①これまで伝票や帳簿を紙で管理しているため、転記ミスが多く手間もかかっていた。
②タイムカードでの勤怠管理のため、給与算定のために必要なデータの入力と集計に時間がかかっていた。
③得意先からの売上予測を社長の勘に頼っているため、社長しか需給予測が出来ず、経営管理ができなかった。

自社の課題が何かを正しく把握していなければ、ITツールを導入しても、活用できないおそれがあります。
ITツールを導入しても、結局はあまり使われないということになれば、コストの無駄です。

自社の課題を把握することが、ファーストステップです。

2.自社の課題に対応できるITツールを探す

自社の課題を把握したら、課題を解決できるITツールを探します。

自社の課題に対応できるITツールを取り扱っているIT導入支援事業者を探しましょう。
IT導入補助金のHPから支援事業者を探すことが出来ます。

IT導入支援事業者・ITツール検索

たとえば上記の①のケースでは、経理作業が自動化できる会計ソフトなどを導入すれば解決できる可能性があります。

懇意にしているIT導入支援事業者がいる場合は、まずはその業者さんに相談しても良いでしょう。

3.電子申請用のアカウントの取得とセキュリティ宣言

gBizIDプライムアカウントの取得

IT導入補助金は、HPからの電子申請です。

IT導入補助金のような国が実施する補助金の申請には、gBizIDプライムアカウントというIDを取得する必要がになります。

gBizIDプライムアカウント

この共通IDを取得すれば、ものづくり補助金や事業再構築補助金など、国が実施する他の補助金への申請も可能になります。

②「SECURITY ACTION」の宣言

「SECURITY ACTION」は、中小企業・小規模事業者自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度です。

「SECURITY ACTION」

たとえば「SECURITY ACTION」の「★一つ星」を獲得するには、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言するだけです。
具体的には、「SECURITY ACTION」の入力フォームに沿って自社の情報を入力していくだけです。

「★二つ星」の獲得においても、個人情報や秘密保持に関する基本的な知識を確認するだけです。
具体的には、「PCやメールを使用する際に注意すべきこと」などについてチェックしていくだけです。

「SECURITY ACTION」のHPに「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」とあるように、自己診断については本当に5分ていどでできます。

自己診断をしたあとは、こちらも入力フォームに従ってチェックと入力をしていくだけです。

4.IT導入支援事業者と共同申請

自社の課題に対応できるITツールを決定し、アカウントの取得とセキュリティ宣言がおわれば、IT導入支援事業者と共同で申請をしていきます。

IT導入支援事業者には、申請のサポートも込みでITツールの導入を手伝ってくれるところがほとんどです。
このためIT補助金雄の申請において重要なことは、自社の状況やITで解決すべき課題を正確に把握してIT支援事業者に伝えることが重要になってきます。

加えて、申請に必要となる納税証明書など添付書類の取得をすすめるだけです。

ひとつ注意があります。
この時点ではITツールを業者に発注をしてはいけません

ITツールを採択前に発注してしまうと、IT補助金の対象外になり補助金がもらえなくなります。

IT導入補助金に採択された!補助金はいつもらえる?

無事にIT導入補助金に採択され、事務局から交付決定通知が届いた!
しかし、すぐに補助金がもらえるわけではありません。

まずは、補助金で申請したITツールの発注です。
ITツールを発注・契約し、自社に導入して、支払を済ませます。

そして、これら契約や支払いにかんする証票をすべてそろえて事務局に提出します。

さいごに、事務局で書類の検査を終えて、はじめて補助金がもらえます。

このとき提出した書類に不備があれば、書類の差し戻しや再提出となります。

IT導入補助金まとめ

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITを活用して業務改善をおこなう場合には必須の補助金です。

業種や業態を問わず、ほぼすべての中小事業者が活用できます。
IT補助金の対象となるITツールも豊富にそろっています。
IT補助金への申請も支援事業者とともに申請するため、ほかの補助金とくらべても負担はかなり少ないです。

ITを活用してみたい!という事業者の方は、ぜひIT補助金の申請にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。